建設業の社長の人生を振り返ったら感動した話。

今回はビッグな企画です。

満を持して……なんと弊社の代表である小野直広が自らの半生を語ってくれました!

今や社員も20名近くとなった小野内装はゼネコンからも指名が来るほどの実力派集団ですが、これまでの道のりは決して順風満帆だったわけではありません。

「モノ作りが好き」だった小野が建設業の道に足を踏み入れて何を知り、何を感じ、どのようにして今に至ったのか。忖度は一切なしです!どうか最後までお読みください。

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建設業の社長の人生を振り返ったら感動した話
【1】お金を稼ぎたいから内装屋を選んだ!

昔からモノ作りが大好きだったので自然に建設業の道に入りました。といっても、最初から軽鉄ボードをやっていたわけではなく、とび、解体、防水、外構……何でもやりましたね。

しかし、これらのように建設業の仕事は基本的に外でやるものが多いので、雨が降ったら工事が中止になります。

こちらとしては体力も有り余っていますし、少しでもお金を稼ぎたいので、できる限り現場には出たいですよね。

内装工事と出会ったのは18歳の時ですが、内装の仕事は天候に左右されず安定して現場に入ることができるので、「これでやっていこう!」とその時に決心しました。

実際にモノ作りという意味でも一番手応えを感じましたし、素直に面白いと思えましたね。

建設業の社長の人生を振り返ったら感動した話
【2】同級生に負けるなんて絶対許せない!

建設業の社長 同級生に負けるなんて絶対許せない

18歳から内装一本でやっていますが、最初のうちはどこかに就職という感じでもなく、呼ばれたら現場に入るような働き方をしていました。

今もそうですが、生まれ育った地元でずっとやっているので、古くからの友達で建設業に入った人はたくさんいます。

だから、彼らのツテで現場に入ることが多かったです。というと、一見恵まれているなと思うかもしれませんが、むしろ逆です。

例えばかつての同級生と同じ現場になったときに、自分よりも同級生の方が上の立場だったり、スキルが高かったりすると面白くないですよね。自分の性格なのかもしれないですけど、一番じゃなきゃ嫌なんですよ。

だから、がむしゃらに頑張って、とにかく技術を磨くことだけを考えていました。

建設業の社長の人生を振り返ったら感動した話
【3】同業他社の社長はフェラーリ!?何だこの業界は!

建設業の社長 同業他社の社長はフェラーリ

ある程度スキルが身に付いてきた時点で一人親方として独立しました。
この時は個人事業主。

実は独立前にも同級生何人かで会社を立ち上げたりもしたのですが、やはり上手くいかなくて……。利害関係が絡むと難しいですよね。
そんなこともあってまずは一人親方になったのですが、個人事業としてやっていると現場が限られてしまいます。

ある日、衝撃をうけた出来事がありました。
少し大きな現場に入ることになったのですが、現場に到着したらフェラーリやらポルシェやら高級車がたくさん停まっていたのです。

車のオーナーは施工会社の社長です。
数十人、職人を抱えていた会社の社長。

個人事業と法人の違いを思い知らされましたね。

大きな仕事をやるとお金がたくさん入るというシンプルな構図を目の当たりにし、このままではいけない!と身をもって実感したのはこの時でした。

建設業の社長の人生を振り返ったら感動した話
【4】証券マンだった弟が…職人に!?


では、ゼネコンがやるような大きな現場の下請けになるにはどうしたらよいのか。
まずは会社にすることです。

従業員を雇って、外部から見られた時に「ちゃんとしているな」と思われることが大事です。そこで、大きな仕事をとるぞ!と会社にしたのが32歳の時です。

幸いにも私には個人事業としてやっていたときの仲間がいました。
彼らが私を慕ってついてきてくれるというので、創業当初から自分を入れて4人もメンバーがいたので心強かったのです。

そのうちの一人は自分の弟で、弟は証券会社の営業マンでしたが、仕事内容に対する疑問や葛藤を抱えていたので、突然「職人をやりたい!」と言い出してびっくりしました。

でも素直に嬉しかったですよね。弟も含め創業メンバーの3人は今も続いていますよ。苦楽をともにしたメンバーなので、なかなかストレートに言葉にできなかったりするのですが(笑)、本当に感謝しています。

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【5】カネがなくてもやせ我慢。ギリギリの生活でさえ希望に満ちていた

建設業の社長 カネがなくてもやせ我慢

創業してからしばらくは金銭的にも厳しい時期が続きました。

フェラーリどころか、中古のボロボロの車に乗っていましたし、遠くの現場に行く際にも高速代を節約して下の道で行ったり、駐車場代をケチって路駐したり……結局、駐禁切られて高くついてしまうのですが(笑)

さらに、本当にひどい時には従業員のお給料さえもギリギリ確保しているような状態。家中のお金をかき集めてやっと支払ったりもありました。

とはいえ一応「社長」ですから、社内にも、社外に対しても、どんなにお金が厳しい状態でも、悟られないようにやせ我慢をして、平然と振る舞っていました。

しかし、お金がないとはいえ、その頃の私たちはエネルギーに満ち溢れていて、節約すらも楽しかった記憶があります。

仲間がいてくれて、同業者の先輩方からはなんだかんだ可愛がられていましたし。
誘われたら断らないというスタンスが良かったのだと思います。

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【6】叩かれても叩かれても這い上がる

建設業の社長 叩かれても叩かれても這い上がる

法人化して、おかげさまで大きな現場に入れるようになりましたが、そこでもさらに壁にぶち当たります。

まず、技術力。

現場には同じような仕事を請けおっている同業他社がいるのですが、自分たちよりも進行が早かったりきれいに仕上がっていたりすると悔しいわけですよ。

ここでもやっぱり一番になりたい。
誰よりも早く現場に入って、残業もして、とにかく追いつけ追い越せでがむしゃらに働きました。

ただ、社会には「出る杭は打たれる」という洗礼がありますから。(笑)
当時の小野内装は、自分で言うのもなんですが勢いがありました。努力の甲斐あって仕事のクオリティがどんどん高くなり、仕事も早くなりました。

そしてみるみる現場でも頭角をあらわしていったのですが、自分たちよりも何十年と長くやっている先輩方から見ても、目立つ存在だったのだと思います。まぁ…、色々ありました。(笑)

しかし、裏を返せば、それはとても光栄なことなんですよ。
小野内装を脅威と思ってくれるということは、小野内装の技術力を認めていることにもなりますから。

相手にならないような会社なら放っておくでしょう。
もちろん当時は私もそこまで達観していなかったのですが、今になってあれもなかなか良い経験だったのかなって思います。

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【7】難易度の高い現場は、取引先からの無言のメッセージ

難易度の高い現場は、取引先からの無言のメッセージ

現場に入るときはいつも緊張感がありました。
明らかに難易度の高い現場などに入るときは、「自分たちにできるのだろうか」と思ったことは沢山あります。

しかし、不思議と今まで「これは無理だな」「できないな」と思ったことはありません。なんとかなるというより、「絶対に俺たちでやってやる!」という闘志のほうが強いからです。

もちろん持って生まれた負けん気の強さもありますが、日々の積み重ねで自分たちの技術力を信じているから。

実際に、これまでに入った現場では周囲の期待以上の成果を残してきたつもりです。
難易度の高い現場を通じていい意味で試されていたのだと思います。少しチャレンジングな現場を、意図的に与えてくれていたんです。

営業という営業はやらずに、ひたすら愚直に良い仕事をしてきただけですが、不思議なことに必ず誰かがそれを見ていて、引き上げてくれました。

自分たちは運がいいと常々思うのですが、いつも誰かが自分たちの仕事を評価して、一段高いステージに引き上げてくれました。その繰り返しでここまでくることができたのです。

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【8】努力は大事、でも努力だけでは上に行けない

建設業の社長 努力は大事、でも努力だけでは上に行けない

内装仕上げという業界でナンバーワンになろうと努力をしてきましたが、努力に加えて、自分たちを引き上げてくれる誰かの存在があったからここまでくることができたのだと思います。

この世界は人間関係によるところも大きいので、まともに営業をして仕事を取るというより、誰かの紹介で新しい仕事をもらったり、大きな現場に入らせてもらったりすることが多くあります。

自分たちには技術力がありますが、技術力が高いだけのところはおそらく他にもあるでしょう。そのような中で、なぜ自分たちに声がかかるのかというと、人間関係を大事にしているからなのではないでしょうか。

駆け出しの頃に誘いを断らなかったというのも幸いしているかもしれませんが、数多ある同業他社の中から頭一つ抜けることができたのは、きっと人付き合いを大切にしていたからなのかなと思います。

人付き合いを大切にするというのは、飲みに行ったり遊んだりということばかりではなく、当たり前のことをきちんとやることに尽きるのかな、と。

仕事を丁寧にやるとか、納期を守るとか……つまり、目の前のことに全力で取り組み、ベストなパフォーマンスを発揮することが、人を大切にするということに直結しているのではないでしょうか。

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【9】いつしか社員の機嫌を気にするようになっていた…

いつしか社員の機嫌を気にするようになっていた

そんなこんなで、会社の成長は喜ばしいことだったのですが、今度は社員との関係構築で悩むようになりました。

しかしある時お世話になっている先輩社長と話をしていて、まるで霧が晴れるように悩みから解放されたのです。

その時の自分は、「社員のみんながいるから、自分がいる」と思っていました。

小野内装がここまで大きくなれたのは社員たちの働きが素晴らしかったからであって、自分一人の実力ではない、と。

それは本当にその通りなのですが、その発言を聞いた先輩が「何を言っているんだ、逆だろ!」と一喝したのです。

先輩は、「自分がいるからみんながいるって思わないとダメなんだよ。自分がみんなの生活を背負っているってことだよ。」と言うのです。

先輩のいう通り、確かに社長というものは社員に対して全責任を負い、圧倒的なリーダーシップでみんなを引っ張り、安心させなければならない立場です。

社員のおかげだという感謝の気持ちはもちろん大事なのですが、もっと自分に自信を持って「みんなの面倒は社長である自分がみるぞ!」という覚悟が必要だったのです。

それまでの自分は、社員への感謝からどこかで社員の顔色を伺っていたところもあったと思います。

社員のわがままに対しても強く言えないときもありました。しかしこの一件以来、社員と接する態度も変わり、変な気を使わずに自信を持って接することができるようになりました。

言うときは言いますし、ビシッと諭すときもあります。
小野内装が大所帯となった今では、社員のわがままを全て聞いていたらチームとしてまとまりません。

会社をより良くするための提案性のあるわがままであれば別ですが、個人的な感情や好き嫌いから発するわがままには毅然とした態度をとっています。

建設業の社長の人生を振り返ったら感動した話
【10】あくなき技術の追求

建設業の社長の人生を振り返ったら感動した話

仕事では常に一番を目指してやってきましたが、まだ自分たちは一番を達成していないと思います。

上には上がいますし、技術の向上に終わりはありません。きっと永遠に目指し続けるのでしょうね。

一番を目指し続けているからといっても、意識しているライバルがいるわけではありません。誰かと比べて一番になるとかではなく、自分との戦い。

軽鉄ボード工事は1ミリ2ミリの精度を追求するような世界です。

小野内装にはゼネコンや著名な建築家から直接指名がくることがありますが、彼らのあげてくる図面は極めて難易度が高いので相当な技術力がないと正確に施工することができません。

そして、彼らが納得する結果を出さないと次の指名はありません。

幸いにも小野内装は継続的に大規模案件に関わらせていただいていますが、そこで満足してはいけないのです。

自分たちが一番を目指し努力し続ける姿勢が周囲にも広まって、業界のみんなで切磋琢磨していけたら理想ですよね。

小野内装はお手本となることを目指して、業界を引っ張っていきたいと思っています。

建設業の社長の人生を振り返ったら感動した話
【11】建設業は発展し続ける。職人も成長し続ける。

建設業の社長 建設業は発展し続ける。職人も成長し続ける。

ひと昔前は3Kのイメージが強かった建設業界ですが、今では働き方改革の波を受けて大きく変わりつつあります。

残業や休日出勤もよほどのことがないとやらないですね。

なにより、日本の課題に対して挑戦し続けているのが今の建設業界だと思います。

東日本大震災以降、建築物に対する意識は大きく変わりました。
一番顕著なのは、耐震性でしょう。

日本は地震大国なので、いかに壊れにくい建物をつくるかという命題に対して、さらに技術開発が加速し、工法や部材が改良されました。

こうした技術の発展が凄まじい。
だからこそ、私たち技術者の成長、施工方法の追求に終わりはないのです。

建設業界は確実に変わってきていますし、教育体制に力を入れている会社も多くあるので、若い方が身一つで飛び込んできてくれても、何も問題ありません。

モノ作りが好き、興味があるというだけで十分。
若い世代がどんどん建設業に参入して、新しい挑戦をしていって欲しいですね。

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