工業高校3年生のための就職先の選び方|建設業はどのように会社を選ぶべき?
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高校3年生ともなると、今後の進路に頭を悩ませる年齢でしょう。
大学へ行くべきか、専門学校へ行くべきか、就職をするべきか。
工業高校の学科にもよりますが、なかには現場でメキメキ働きたい!という選択をする人もいるのではないでしょう。
就職先を考えるとき、企業を選ぶこと。
本当にどこに入社するかがその後のスキルや生活に大きく影響するのです!
しかし、まだ社会にでたことがないのに…何を見て選べば良いんだ!
それが本心ですよね。
そこで今回は、これだけ内装工事会社を発展させてきた小野内装の小野社長に、自分が就職するなら会社のどんなところを見る!?と聞いてきました!
特にこれから現場関係へ就職したい人、工業高校の建築家に通っている人は、参考にしてください。
工業高校からの就職先の選び方!
知っておくべきポイント
就職先を選ぶために、抑えておきたいポイントが5つあります。
- ・給与形態
- ・働き方
- ・社会貢献活動
- ・取引先
- ・労働関係法令の遵守
安心して就職先を選ぶために、それぞれを企業のホームページなどで確認しておきましょう。
もし情報がない場合には、学校の先生を通して聞いてみてください。
積極的にアクションを取ることは社会に出てからとても重要です!
工業高校からの就職先の選び方
①天気が影響する!屋外の仕事か、屋内の仕事か
建設業や職人と言っても、職種は様々です。
塗装職人や鳶職人などは身近でもあり、憧れている人も多いでしょう。
どちらも、人の生活になくてはならない工事、建物のメンテナンスを提供する上で欠かせない職業です。高いところが大丈夫な人であれば、足場を軽快に行き来して作業する職人さんの姿が本当にかっこよく映ります!
一方、その時考慮したいのは、屋外の仕事であること。
雨だと作業が中止になってしまう可能性があるということです。
ちょっとした雨であれば作業してしまうこともあると思いますが、やはり屋外で働く職人さんの作業は、強い雨だと中止せざるを得ません。
作業が中止になると、場合によってはダイレクトに給料に関わってきます。
最近では建設業でも月給制(固定給)を採用する会社も増えています。
固定給であれば、直接給料には影響しませんが、もし日給月給(基本的に日給制で、1ヶ月分の日給をまとめて支払う形態)だと、どうしても、出勤できなければ給料に直で影響します。
その点、内装仕上げ工事のような屋内の作業は天候に関係なく現場を動かせるので、安定して稼ぎやすいというメリットはあります。
ただし、同じ建設業として若者の職業への憧れを捨ててほしくありません。
屋外の仕事に興味が強いのであれば、給料形態をあらかじめ調べてみて、固定給で支払ってくれる会社を選べば良いのです。
この話だけでも、就職先の会社選びがどんなに大事なことかわかっていただけるのでは無いでしょうか?
建設業界の日給月給制とは
建設業界では、日給月給制があります。
これ…、多くの人が「日雇い」だと大きな勘違いをしているので要注意です!
日雇いと日給月給は全く違います!!!!!
そもそも日雇いは社員ではありません。
そして建設業の現場は法令遵守、ルールが厳しいため(特にゼネコンが動かしている現場など)日雇いの人はそもそも現場に入れない決まりになっています!
日給月給というのは、固定給とは計算方法が違うだけです。
社員であれば社会保険にも当然加入しますし、当然有給休暇を余暇で楽しむこともできます。ケガなどの保証も日給制、月給制での違いはありません。
日給月給は1ヶ月間の給料の計算方法が「1日の給料」で計算されていきます。
1日の給料がいくらなのかを取り決め、出勤日数に応じて給料を支払います。
固定給は、月の給料がいくらなのかを取り決め、たとえ現場が休みであっても固定で月給が支払われます。
それなら固定給がいいじゃん!
と思われるかもしれませんが、お金を稼ぎたい職人さんにとっては日給月給が魅力的なのです。
弊社にも「仕事に出たい!」と希望する職人がたくさんいます。
また、固定給で勘違いしてほしくないのは、固定給でも月間の必要な出勤日数というのを決めるわけですので、自分の都合で休む場合には有給を使うか、もしくは日割り計算で休んだ分を固定給からマイナスして支払う、ということになります。
逆に固定給でも、現場の都合で通常休みであった日に出勤をすれば、その日の分の賃金はプラスで支払われます。(代休をあてがって対応するケースもあるでしょう)
こうしたお金のことは、難しいからとわからないままにせず、わかるまで聞きましょう!
工業高校からの就職先の選び方
②就職先を選ぶ上で取引先は重要
建設業に限らず、就職先を選ぶ上で、取引先は確認しておくべきです。
大手ゼネコンなのか、工務店や個人がお客様なのかなどによって、現場が全く違いますし、仕事内容も変わってきます。
例えば弊社のように「内装工事」と言っても種類があります。
個人のお宅の内装をリフォームする工事なのか、私たちのように大きな商業施設の内装工事をやるのか。
取引先を見ると、どんな現場かなと想像もしやすいと思います。
また、この先も引き続き安定受注が見込めるか。考えてみる上でもチェックしておくのは大事なことだと言えます。
小野内装の主要取引先
小野内装の主要取引先は「トップライズ株式会社」です。
トップライズ株式会社は、北は北海道、南は沖縄なで全国展開しており、以下の施設の内装工事を行っています。
- ・交通施設
- ・文化・教育施設
- ・医療・福祉施設
- ・オフィス・法人施設
- ・住宅
- ・ホテル・商業施設
このような会社と取引できているのは、小野内装の強みでもあります。全国に支店があるので、仕事が無くなるリスクを軽減できているのです。
東京で仕事がない時期でも、地方が活発だったりします。反対に地方で仕事がなく、東京が忙しい場合には、地方の職人さんたちに応援に来てもらったりもできます。
そのため、稼ぎたい人、安定して働きたい人にとっては、メリットの一つになると思います。
小野内装の施工事例
小野内装は、大手ゼネコンの現場が多いため、やりがいを感じられる、大きな工事に携われます。
大規模建築物も多数手がけているので、モノづくりが好きな人にとって、魅力に感じるのではないでしょうか。以下は小野内装が携わった実績の一部です。
- ・ベイサイドマリーナ アウトレット
- ・美警視庁 神田警察署庁舎
- ・日医大武蔵小杉病院
- ・東京メトロ東西線 飯田橋駅
- ・相鉄、東急、新横浜駅
- ・大阪美術館
- ・羽田空港第1ターミナル
- ・和歌山城ホール新築工事
- ・中外ライフサイエンスパーク横浜建設工事
内装工事の中でも、私たちが携わる「軽鉄工事」「金属パネル工事」というのは、建物の内側を組み上げていく、モノづくりの醍醐味を肌で感じてもらえる仕事です。
こういった現場での達成感を想像してみてください!♪
工業高校からの就職先の選び方
③自分のペースで働ける就職先を選ぶ
建設業に就職を考えている人のなかには「夜勤がない所で働きたい」という人もいます。そのため、どのように働き方を決めているかも確認しておくと良いでしょう。
規模によっても異なりますが、建設業には夜勤があります。公共工事であれば、車の少ない夜に工事を行ったり、ショッピングモールや駅などは、営業していない夜に工事を行ったりします。
そのため、夜勤が全くない建設業を選ぶというのは難しいです。しかし、大事なのは、夜勤に入るか入らないかを自分で決められるかどうか。小野内装に関しては、夜勤に入る人は、希望をとっています。(そもそも夜勤もそれほどありませんが)
「自分が行きたいです」と言う人もいれば、「家族との時間を大事にしたい」という人もいるので、希望に合わせて人員を決めています。
また夜勤は当然割増賃金になるため、弊社の場合には夜勤に出たいという人は多いです。
工業高校からの就職先の選び方
④36協定を結んでいる会社
いきなり難しい単語が飛び出しましたね。(笑)
36協定とは、時間外・休日労働に関する協定です。
労働基準法第36条という法律によって、会社は法定労働時間(1日8時間・1週間で40時間)を超える
・時間外労働
及び
・休日勤務
などを命じる場合、書面による協定を結び、労働基準監督署に届け出なければいけません。
時間外労働の上限規制
36協定における時間外労働の上限規制については、厳しい縛りがあります。
- ・時間外労働は月45時間、年間360時間が上限(特別な事情で超える場合は「特別条項付き36協定」を結ぶことも可能)
- ・残業上限を延長できるのは年に6回まで
なぜ36協定を結んでいる会社を選ぶべきなのか
36協定は、縛りの厳しい協定ですが、36協定を結んでいるということは、それだけしっかり管理している会社と言えます。
小野内装は、人材採用に力を入れていることもありますし、社員を守るため36協定を結んでいます。
クリーンな建設業を選ぶという観点で見るなら、36協定を結んでいるかどうかを確認しておきましょう。
工業高校からの就職先の選び方
⑤残業代や退職金がしっかり用意されている就職先
残業代や退職金がどのようにつくのか、しっかり確認しておきましょう。
日本ではお金の話はタブーという風潮がありますが、何のために仕事をするのかよく考えましょう。
理解できるまで質問があって当然ではありませんか?
建設業界は昔は残業代という概念もありませんでしたから、いまはそのような会社は少なくなっていますが、念の為確認しておくと良いと思います。
また、退職金についても。
身体を使う仕事なので、いつまでも働けるわけではありません。特に「人生100年時代」と言われている今では、退職金が用意されているかどうかは、就職先を選ぶ大事なポイントになるでしょう。
小野内装の残業手当
小野内装では、8時間の労働を過ぎたら残業手当を支給しています。
朝8時から働き始めて、途中2時間の休憩があるので、18時までが定時です。そのため、18時を超えたら残業手当が出ます。
ただし、小野内装では、残業になることはほとんどありませんし、18時よりも早く切り上げることの方が多いです。
残業は、稼ぎたい人にとってはメリットになる場合もありますが、やはりなかには残業したくないという人もいるでしょう。
そもそも、残業は非常に生産性が悪いです。
人は定時をすぎると一気に気力が低下していきます(笑)
帰りたいのに帰れない…とダラダラ作業させるのではなく、スパっと切り上げてまた翌日元気に出勤する!小野内装はそうしたスタンスでみんなで士気を高めて現場を回しています。
小野内装の退職金
小野内装では、退職金を建設業退職金共済事業で行っています。
「建退共」とも呼ばれる
建設業退職金共済事業というのは、
元々公共事業に関わった人が、ゼネコンから1日あたり300円もらえるという制度でした。
1日300円なので、20日働けば約6000円、年間で7~8万円になります。この貯まっていった金額を、建設業をやめるときにもらえます。
昨今では公共事業だけではなく、民間工事でも出るようになってきました。
しかし、建設業退職金共済事業が適用されるのは、ゼネコンの現場に限られるのです。町の工務店などでは建設業退職金共済事業は適用されません。
小野内装は、ゼネコンの現場ばかりなので、建設業退職金共済事業を使えています。
工業高校からの就職先の選び方
⑥社長と価値観が…合うか…!?
価値観が合わない人と仕事をしていても、なかなか上手くいきません。
価値観とはなんぞや…!?
様々な捉え方がありますが、社長の想いに共感できたり、同じ目標に一緒に向かっていけるかという点です。
どうしてこの事業をしているの?
人を喜ばせたいから?
設備に投資して社員を幸せにしたいから?
など。こういった部分で価値観が垣間見れるでしょう。
そのため、会社のホームページなどに記載されている社長挨拶や理念などは、確認しておくと良いです。
社長と距離の近い会社も一つのポイント
社長が普段からどのように社員と接しているかを知っておくと良いでしょう。
小野内装では、社員と積極的に食事をしたり、各現場の職長を集めたミーティングなども行っています。
そのコミュニケーションのなかで、一人ひとりが今後どうなっていきたいかを聞いて、確認しています。独立したいという子もいれば、小野内装でトップになりたいという子など、様々です。
「社長の想いを聞ける、社長に想いを伝えられる」という環境は、就職先の選び方の一つとして、考えておいた方が良いポイントになります。
会社の貢献活動も確認しておく
社長の考え方や働き方などは、その会社の貢献活動からも見えてきます。昨今で言えば、SDGsへの取り組みなど。その他には、地域への取り組みや、外国人の受け入れなどです。
これらの貢献活動に積極的に取り組んでいる会社は、安心できる会社と考えて良いかもしれません。たとえば、地域貢献に取り組んでいる会社であれば、自社のことだけではなく地域や周りの人々へ貢献する考えを持っている会社です。
小野内装に関しては、以下の3つに取り組んでいます。
- ・かわさきカーボンゼロチャレンジ
- ・かわさきSDGsゴールドパートナー
- ・外国人技能実習生の受け入れ
工業高校からの就職先の選び方
⑦福利厚生
福利厚生が充実している会社は、やはり働きやすい!
建設業の場合、たとえば「直行直帰」や「交通費支給」「作業着・工具支給」などが大きい部分です。その他、賞与なども確認しておきましょう。
小野内装の福利厚生
小野内装では、以下の福利厚生を用意しています。
- ・社会保険適応
- ・直行直帰可能
- ・マイカー通勤可能
- ・交通費支給(月額3万円まで)
- ・作業着・工具支給(すべて会社負担)
- ・社宅控除・家賃補助(2年間家賃の半額分を会社で負担)
- ・賞与
- ・各種手当(現場手当・職長手当・夜勤手当など)
- ・資格取得支援(支援対象資格例:溶接技能者資格・高所作業車運転者・職長・フォークリフト免許・玉掛け技能など)
- ・有給休暇(初年度は半年後に10日支給)
- ・変形労働時間制による週休2日制
- ・退職金制度
- ・その他(お茶代・出張時の食事代など)
自分の目指す役職にいきやすい建設業
いずれは独立したい、社長になりたいと考える人もいるのではないでしょうか。
独立したい人へのバックアップをどのように行ってくれるのかという点は、就職先選びのなかで確認しておいた方が良いでしょう。
小野内装は将来社長も夢じゃない
小野内装は、社員がステップアップできる仕組みを作っています。一人前になるまでのロードマップは、基本的に以下のとおりです。
- ・見習い
- ・職人
- ・班長
- ・職長
- ・番頭
- ・施工管理
さらに、歴を積んでいけば、社長になったり独立したりすることも、不可能ではありません。ただし、一つひとつのステップをあがっていくには、当然努力も必要です。反対に、飲みこみが早く、すぐに仕事を任せられるようになれば、スムーズに上にあがっていけます。
小野内装は教育が手厚い
学校で教わる内容と、実際の現場で行う内容は、やっぱり違います。そのため「自分でも職人ができるのか」と不安になってしまう人もいると思いますし、そういう人は実際にいます。
現場は納期というものがありますから、時間管理がとても大切で、忙しないときも多く新人さんは緊張してしまったり、萎縮してしまいやすいです。
だからこそ、小野内装は「なんでも聞ける」「わかるまで聞く」を大事にしています。
社長にも先輩にも、わからないことがあればなんでも(何度でも)聞いてほしいというスタンスです。
そしてまずはやってみることが大事!
やってみてダメなら先輩や社長がなんとかします!
のびのび働いてほしいと願っています。
工業高校3年で就職先に悩んでいるならまず見学へ
小野内装では、見学を実施しています。工業高校3年生で「まだ就職先が見つかっていない」「就職先の選び方がわからない」と悩んでいるなら、ぜひ一度進路指導の先生にご相談いただき、見学に来てみてください。
就職が決まった場合、安心して働ける体制も整っています。
新卒の方で地方から就職する場合であれば、社宅や引っ越し費用のサポートも行っています。
建設業選びに悩んでいるなら、一度お気軽に話を聞きにきてください!